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特定事業所加算を取るなら必見!カイポケとテレッサを徹底解説

特定事業所加算の取得を目指している介護事業所にとって、業務効率化を図るシステム選びは非常に重要です。加算の取得には煩雑な記録管理や体制整備が求められ、ICTツールの活用が不可欠と言っても過言ではありません。

本記事では、介護業務で人気の「カイポケ」と「テレッサモバイル」を徹底比較し、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。自事業所に最適なツール選びの参考にしてください。

特定事業所加算とは、介護職員の質の向上や業務体制の充実を評価するために設けられた加算です。訪問介護をはじめとする在宅サービスが対象で、一定の体制要件を満たすと加算が算定できます。

特定事業所加算は5つの区分に分類されています。各区分の加算率は以下の通りです。

特定事業所加算(I)所定単位数の20%
特定事業所加算(II)所定単位数の10%
特定事業所加算(III)所定単位数の10%
特定事業所加算(IV)所定単位数の3%
特定事業所加算(V)所定単位数の3%

各加算区分の算定を算定するには、体制要件、人材要件、重度者等対応要件の3つの要件を満たす必要があります。特定事業所加算(I)が最も高い加算率で、最高レベルの要件が求められます。特定事業所加算II〜IVと、要件が少し緩やかになりますが報酬も低くなるのが特徴です。

特定事業所加算を取得することで、得られるメリットは収益アップだけではありません。加算取得の要件を満たすために研修体制や指導体制を整える必要があることから、職員のスキル向上や離職率の低下につながる大きなメリットがあります。結果として事業所全体の提供サービスの質が高まります

加えて、行政からの評価が高まることで、地域における事業所の信頼性やブランド力の向上も期待できます。

ここからは、特定事業所加算とICTの関係性について詳しく見ていきましょう。

特定事業所加算を取得するには、サ責からの訪問介護員への適切な業務指示と、現場からの報告が正確かつ速やかに行われる体制が必要です。利用者に関する情報共有が確実であることは、すべての加算において算定要件に含まれており、日常的な業務フローの中で記録や伝達の質を高めることが求められます。ICTを導入することで、これらのやり取りをリアルタイムで行えるようになり、加算取得に必要な体制整備と業務効率化の両立を図ることができます。

情報の正確な共有と報告体制の整備を現場でスムーズに実現するためには、ICTツールの導入が有効です。具体的に押さえておきたい機能やポイントは以下のとおりです。

  • 訪問実績や業務記録がリアルタイムで確認・共有できる
  • 管理者から職員への指示内容を確実に伝達できる仕組みがある
  • 職員が現場からスムーズに報告・記録を行えるモバイル対応
  • 情報共有の履歴が残り、実地指導時の説明責任に耐えられる

ICTツールを活用することで、特定事業所加算の要件である「情報の的確な共有と報告体制の整備」に実効性を持たせることができます。

カイポケは、株式会社エス・エム・エスが提供する介護事業所向けの業務支援クラウドサービスで、全国で多数の事業所に導入されており、業界内でも高い知名度を誇ります。

訪問介護だけでなく、通所介護、居宅介護支援、障害福祉サービスなど幅広いサービス種別に対応しているのが特徴で、事業所運営のあらゆる業務を一元管理できるのが大きな魅力です。また、介護報酬改定など制度変更にも迅速に対応しており、制度対応の信頼性も高く、経営者・管理者から現場職員まで幅広く支持されています。

スケジュール管理、訪問実績、請求業務まで一括管理が可能で、加算に必要な情報共有・報告体制の機能も整備されています。操作研修や電話サポートなどフォロー体制も充実しており、初期費用を抑えたプランが用意されており導入しやすいシステムです。

テレッサモバイルは、株式会社タニシ企画印刷(キャプス)が提供する訪問介護向けのICT記録アプリです。キャプスはサービス実施記録を介護保険誕生当初から販売している会社です。「テレッサ」で耳馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
全国にサービス実施記録の顧客を持ち、その声を反映した記録アプリであること、また、スマートフォンを活用したシンプルな操作画面とLINEベースの記録入力機能が大きな特長です。特にITが苦手な職員でも迷わず使える「わかりやすい画面設計」で、導入時のストレスが少なく、現場での定着率も高い傾向にあります。また、サービス提供責任者との情報共有や報告・連絡のやりとりもアプリ内でスムーズに完結できるよう設計されているので、特定事業所加算で求められる報告体制の整備にも対応可能です。コストパフォーマンスに優れており、小規模事業所にも導入しやすい仕様で、初期導入支援や電話・Webサポートも充実しています。

比較項目カイポケテレッサモバイル
操作性多機能ながら分かりやすい画面構成シンプルで誰でも扱いやすい
記録対応モニタリングや計画書対応訪問記録に特化
加算対応力特定事業所加算の体制整備を網羅報告・情報共有体制の整備に対応(基本的な要件にフォーカス)
サポート体制研修・問い合わせ対応が手厚い電話・メール・ライン・遠隔サポートあり
費用やや高め(機能充実)比較的リーズナブル

カイポケは、加算取得に必要な業務体制の強化、記録の一元化、請求管理など、トータルで事業所運営を支える力があり、中〜大規模事業所に特におすすめです。一方、テレッサモバイルは「現場の使いやすさ」に特化しており、小規模事業所や、まずはICT導入の一歩を踏み出したいという事業所に向いています。

どちらも無料トライアルデモが用意されていますので、まずは実際に操作し、現場職員の意見も取り入れながら比較検討することをおすすめします。

投稿者プロフィール

tomo
tomo
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所での勤務経験。
介護福祉士、介護支援専門員の資格を活かし、高齢者やその家族、介護現場で働く方々のお役に立てる情報をウェブメディアなどで執筆中。