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遠隔介護システム|介護事業者が知っておきたい種類・費用・保険適用のすべて

「離れて暮らす親のために何か良い遠隔介護システムはないか」と、利用者様のご家族から相談される機会が増えていませんか?

便利な機器が増えた一方で、費用や仕組みが複雑なため、プロとして何をおすすめすべきか迷ってしまうことも多いでしょう。

本記事では、ご家族への説明ですぐに使える判断基準や、現場だからこそ提案したい「最適な見守りの形」について現状を解説します。

単なる機器の解説だけでなく、ご家族の不安を解消し、選ばれる事業所になるための具体的なノウハウをお届けします。ぜひ参考にしてください。

ご家族から遠隔介護システムについて相談された際、まず伝えるべきはシステムが動くための「通信環境」と、目的に応じた「種類の違い」です。

それぞれの特徴を整理しておけば、ご家族の住環境やニーズに合わせた的確なアドバイスが可能になります。

遠隔介護システムとは、インターネット回線やモバイル通信を利用して、離れた場所にあるスマートフォンやパソコンへ高齢者の安否情報を通知する仕組みの総称です。

多くのシステムはWi-Fi環境を必要としますが、最近ではコンセントに挿すだけで通信できる「SIMカード内蔵型」も増えており、実家にネット環境がないご家族にも提案しやすくなっています。

  • Wi-Fi型:インターネット回線がある場合に利用、通信費が抑えられる傾向にある
  • SIM内蔵型:ネット回線不要、機器単体で通信するため導入ハードルが低い
  • Bluetooth型:近距離の見守りに限定されるが、設定が簡単

通信環境の確認は導入の第一歩となるため、まずはご実家のネット契約状況をヒアリングすることから始めましょう。

ご家族が何を最優先したいか(緊急時の対応か、プライバシーへの配慮か)によって、推奨すべき機器のタイプは大きく異なります。

以下の表に、代表的な3つのタイプの特徴とメリット・デメリットをまとめましたので、比較検討の材料としてご活用ください。

種類特徴メリットデメリット
カメラ型映像で様子を確認転倒や顔色まで詳細に分かる「監視されている」と拒否感を持たれやすい
センサー型動きや家電利用を検知プライバシーを守りつつ安否確認細かな体調変化や表情までは分からない
会話型ロボット等を通じた対話孤独感の解消、服薬アラーム機能認知症の程度によっては操作が難しい場合がある

ご本人の拒否感が強い場合はセンサー型から始め、リスクが高い場合はカメラ型を検討するなど、段階的な導入を提案するのがスムーズです。

導入にあたってご家族が最も気にされるのが「費用」と「介護保険が使えるかどうか」という点です。

  • 初期費用と月額料金の目安
  • 介護保険は使える?レンタルの条件について

制度の適用範囲を正しく理解し、自費サービスと介護保険サービスの線引きを明確に説明できるよう準備しておきましょう。

遠隔介護システムの料金体系は、大きく分けて「機器を購入するか」「サービスを契約するか」によって、初期費用とランニングコストのバランスが異なります。

ご家族が「何を重視するか(安さか、プロの駆けつけか)」に合わせて、以下の3つのタイプから比較提案してみましょう。

タイプ費用目安特徴・対応
買い切り型
(カメラ・センサー購入)
初期:1〜3万円
月額:0円
・長期利用ならトータルで最安
・見守り対応は家族が行う
機器レンタル型
(IoT電球など)
初期:安価
月額:1,000〜2,000円
・手軽に始められ解約もしやすい
・見守り対応は家族が行う
サービス型サブスク
(警備会社など)
初期:プランによる
月額:3,000〜5,000円
プロの駆けつけ等の対応込み
・安心感は高いが固定費がかかる

長く使うなら買い切り型がトータルコストを抑えられますが、初期投資の安さや「もしもの時のプロの対応」を求めるなら、レンタル型サービス型サブスクが適していると伝えましょう。

原則として、一般的な市販の見守りカメラやスマートホーム機器は介護保険の適用外(全額自己負担)となります。

ただし、「認知症老人徘徊感知機器」として指定された製品であれば、介護保険(福祉用具貸与)の対象となり、1割〜3割負担でレンタルできる場合があります。

対象機器センサーマットや、玄関からの外出を検知して通知する機器など
適用条件要介護2以上が目安(自治体やケアマネジャーによる判断が必要)
助成金自治体独自で「高齢者見守り機器」の購入補助を行っている場合がある

まずは担当のケアマネジャー地域包括支援センターへ相談し、利用できる制度がないか確認するようご家族へ促してください。

機械による見守りは便利ですが、それだけでは高齢者の生活を支えきれない場面が必ず出てきます。

私たち介護従事者こそが、機械の限界を補い、ご家族に本当の安心を提供できる存在であることを再認識しましょう。

センサーは「動いているか」を検知できても、「食事がきちんと摂れているか」「部屋が不衛生になっていないか」「顔色が悪くないか」といったQOL(生活の質)の変化までは捉えきれません。

機械的なアラートがないからといって安心していると、気づかないうちにフレイル(虚弱)が進行したり、脱水症状を起こしていたりするリスクがあります。

  • 食事の摂取量や内容の偏り
  • 室温調整ができているか(熱中症リスク)
  • 服薬管理ができているか(残薬の確認)

これらの細かな変化に気づけるのは、実際に生活空間に入り、ご本人と対面する介護従事者です。

遠距離介護における理想の形は、機械任せにすることでも、家族が無理をすることでもありません。

24時間の見守りはIT機器に任せ、日々の健康管理や生活支援はプロの訪問介護に任せるという、「IT」と「人」のハイブリッドこそが最も持続可能な解決策です。

  • ITの役割:緊急時の検知、空白時間の見守り
  • プロの役割:食事・排泄・入浴などの身体介助、生活環境の整備
  • 連携の価値:ヘルパーが訪問時に得た情報を、家族へ正確にフィードバックする

システムを導入するだけでなく、そこで得られた情報を私たち専門職と共有してもらうことで、より質の高いケアプランの提案が可能になります。

離れて暮らす家族にとって、訪問介護を利用していても、「どんなケアを受けているか分からない」という不安は尽きません。

最新のシステムを活用することで、事業所と家族の「情報の壁」を取り払い、信頼関係を深めることができます。

「テレッサモバイル」は、訪問介護事業所のための介護記録システムです。幅広い年齢層で使われているLINE上で操作ができ、訪問介護記録をリアルタイムで共有できます。

利用者家族が遠方に住んでいるケースは年々増えており、事業所と利用者家族間の情報共有も電子的に行われることが多くなってきています。ヘルパーと事業所間での情報共有がリアルタイムで行われることで、利用者家族に対してもスムーズな対応が可能となります。

テレッサモバイルの介護記録は、LINEやメールで送信できるPDFデータにも変換できるため、スピーディな情報共有により、ご家族の「信頼」と「安心」の提供にもつながります。

介護記録に特化しているため、システム化に不安がある、費用負担が気になるという事業所様にも安心のツールです。

最大2ヶ月間の無料お試し期間を利用して、不安をしっかり解消してくださいね。

在宅介護の環境や、働き方の変化により、介護事業所も日々変化を求められています。
時代に合わせてシステムを取り入れたり、知識を備えておくことで、時代を生き抜く、強い介護事業所となるでしょう。

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投稿者プロフィール

tomo
tomo
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所での勤務経験。
介護福祉士、介護支援専門員の資格を活かし、高齢者やその家族、介護現場で働く方々のお役に立てる情報をウェブメディアなどで執筆中。