
介護現場では、日々のサービス提供内容を記録する「介護記録用紙」が欠かせません。記録は職員間の情報共有だけでなく、法令遵守や加算取得、事故対応の証拠としても重要な役割を果たします。
近年では、介護記録の電子化が進む一方で、紙の記録用紙を活用する事業所も多く存在します。
この記事では、介護記録用紙の印刷に関するポイントや、法改正への対応、記録様式の選び方、そしてICTとの併用による効率化について詳しく解説します。

サービス実施記録 テレッサ
介護記録用紙の役割とは?
介護記録用紙は、訪問介護や施設介護などの現場で、サービス提供内容を記録するための書式です。記録内容は、利用者の状態、実施した介護内容、職員の対応、連絡事項など多岐にわたります。
主な目的
- 利用者の状態変化の把握
- 職員間の情報共有
- ケアマネジャーや医療職との連携
- 事故・トラブル時の証拠保全
- 介護報酬請求の根拠資料
- 行政監査への対応
介護記録は法律で義務付けられている
介護記録は、介護保険法および関連省令により、作成・保存が義務付けられています。記録の保存期間は原則2年間とされており、記録様式や記載内容にも一定の基準があります。
法的根拠の一例
- 介護保険法施行規則 第37条
- 厚生労働省通知「介護サービスにおける記録の整備について」
これらの法令に基づき、記録用紙の様式や印刷内容も、制度改正に応じて見直す必要があります。
キャプスの記録用紙とは?
キャプスは2000年の介護保険スタート当初から介護記録の専門メーカーとして開発・販売を続けてきました。
キャプスの作る記録用紙は、全国6000を超える事業所様にご利用いただいており、お客様の声をもとに、改善・改良を行っています。
特徴
- 最新の法令に準拠した記録項目
- 記入欄の配置がわかりやすく、現場で使いやすい
- 加算や事業所形態によって使い分けのできるシリーズ展開
- 毎日使うものだから、ミシン目のちぎり易さ、書きやすさも追求
また、事業所オリジナルの記録用紙のデザイン・印刷も行っています。
介護記録用紙とICTの併用で業務効率化
紙の介護記録は、使い慣れている職員が多く、長年多くの事業所で利用されてきました。一方で、記録の提出・確認・保管に時間がかかるという課題もあります。
近年、システムやアプリでの介護記録の管理をする事業所も増えてきていますが、ヘルパーの年齢層などからシステム化に踏み切れない事業所もまだまだ多いのが現状です。
キャプスは、2019年よりLINEで介護記録を報告できる「テレッサモバイル」を販売していますが、システム化にハードルを感じている事業所に向けて独自のサービスを行っています。それが「専用記録用紙の無料サービス」です。
テレッサモバイルを導入しても、どうしてもLINEでの報告が難しいヘルパーがいる場合、介護記録用紙と併用することができます。その際に必要となる記録用紙を、1年間無料で提供してもらえるというものです。
事業所としては記録の電子化を進めたいけれど、ヘルパーからの反対がある、すぐには対応できないヘルパーがいるといった場合に、徐々に慣れていただくためにご活用いただけます。
介護記録用紙を電子化するメリット
介護記録用紙は、当然、用紙自体を購入する費用がかかります。
また、紙を保管する場所が必要になります。
介護記録用紙を電子化すると以下のようなメリットがあります。
- 記録用紙の保管場所が不要になる
- クラウド上で管理できるため、整理や取り出しが簡単になる
- ヘルパーの直行直帰が可能になる
- チェックにかかる時間など、事務作業時間を短縮できる
- 特定事業所加算の算定要件クリアに役立つ
介護記録に関する時間や労力は全体の仕事の中でも意外と多いものです。課題を感じているところについて今一度見直してみてもいいかもしれません。
テレッサモバイルとは?

キャプスが販売している「テレッサモバイル」は、クラウド型の介護ソフトで、月額2,178円(税込)から利用可能。
介護記録に特化したストレージ版と、ケアプランやシフトなども含めて管理するベーシック版の2種類から選択が可能です。
| プラン | 月額料金(税込) | 主な機能 |
|---|---|---|
| ストレージ版 | 2,178円 | 利用者管理、スタッフ管理、介護記録、申し送りテンプレート |
| ベーシック版 | 22,000円 | 上記+ケアプラン、シフト管理、実績チェック |
まずは介護記録の電子化だけを行いたい、できるだけ費用を抑えて電子化したいという事業所様はストレージ版がおすすめです。
一方、どうせならシフトもケアプランも総合的に管理し、より事務作業を効率化したい、特定事業所加算を取得したいという事業所様はベーシック版をご検討ください。
もちろん、ストレージ版を利用後、ベーシック版への移行も可能です。
主な特徴
- LINEで記録を入力・送信
- サ責がリアルタイムで確認・指示
- 申し送りはテンプレートでミスや漏れを防止し効率UP
- 紙の記録と併用できる設計で安心(1年間は専用記録用紙の無料プレゼントもあり)
- サポートも直接LINEですぐにつながる安心感
- 慣れてきたらシフトなどの機能がついたバージョンに切り替え可能
- IT導入補助金対象ツール
最大2ヶ月間、無料でお試し利用ができるので、介護記録用紙と併用しながらぜひお試ししてみてくださいね。
護記録用紙印刷の前に試してみて!LINEで介護記録

紙の介護記録に慣れていると、電子化がとてもハードルの高いもののように感じますが、一度電子化してしまえばきっと今よりもずっとラクになる面の多いことに気づくことでしょう。数年後にはさらに多くの事業所が電子化に移行することが予想され、介護保険上のルールや加算についても変わっていくかもしれません。
介護記録用紙の購入タイミングの今こそ、電子化についても並行して検討してみてはいかがでしょうか。
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