高齢化が進み、介護サービスの利用者が増加している昨今、介護ソフトを導入を検討している事業所様も多いのではないでしょうか。
介護ソフトは、業務の効率化やスタッフ間の連携などに大いに役に立ちますが、さまざまな年代のスタッフが使いこなすには、やはり使いやすさは外せないポイントです。
この記事では、訪問介護の事業所様におすすめの介護ソフトを厳選して紹介しています。
介護ソフトの導入は今や必須!?そもそも介護ソフトとは何?
令和3年度の介護保険制度の改定において、介護事業の実施記録や請求業務などの電子化が明確に認められ、多くの事業所が介護ソフトを導入し始めています。
また、従来は、ほとんどの事務業務は紙の用紙でしたが、紙の保管場所の問題や、業務の労力や時間の負担などから、厚生労働省からも電子化に移行するように勧められています。
では、介護ソフトとはどのような特徴があるのでしょうか。
まずは、介護ソフトとは何かを理解しておきましょう。
介護ソフトとは
介護ソフトとは、利用者情報や請求、サービス提供記録、シフトなどをパソコンやスマホ、タブレット上で入力・管理できる電子ソフトのことです。
機能は介護ソフトによって異なり、介護記録に特化したものや、記録や請求などを一括で管理できるものがあります。
また、介護ソフトの導入にはパッケージ型とクラウド型の2種類があり、それぞれしくみが異なります。
種類 | 特徴 |
パッケージ型 | 事業所のパソコンにソフトをインストールし、事業所でデータを管理・保護する |
クラウド型 | ソフト会社と契約をし、ソフト会社がデータを管理・保護する |
パッケージ型は、事業所のパソコン内にすべてのデータが入るため、漏洩のリスクが少ないメリットがあり、一方でセキュリティ管理やデータのバックアップなども事業所で行わなければならないデメリットがあります。
クラウド型は、ソフト会社がデータを管理・保護してくれるため、事業所でセキュリティ管理やバックアップをしなくて済みます。しかし、情報が外部で管理されるため、少なからず情報の漏洩のリスクがあります。
また、パッケージ型は、システムの改修やアップデートの度に、事業所でインストールし直さなくてはなりませんが、クラウド型の場合は、自動でアップグレードしてくれるので、管理がラクな特徴があります。
介護ソフトにはこのような仕様の違いがあるため、それぞれの特徴を踏まえた上で、事業所に合ったタイプを選ぶことが大切です。
介護ソフトは使いやすさが大事
介護ソフトを選ぶ際に大事なポイントとなるのが「使いやすさ」です。
今まで紙の用紙で記録していたものをパソコンやスマホ、タブレットなどで管理するとなると、すべてのスタッフが使いこなせるようにならなければなりません。
しかし、事業所によっては、高年齢のスタッフが在職している場合もあり、複雑な機能であると使いこなせない可能性もあります。
また、サービス責任者が使いにくいソフトであると、業務の効率が悪くなり、サービスの質にも影響しかねません。
このような点からも、介護ソフトを選ぶ際には、事業所で使いやすい機能であるかをチェックするようにしましょう。
使いやすい介護ソフトおすすめ5選
では、どのようなソフトが使いやすい介護ソフトなのでしょうか?
まず、訪問介護では、介護スタッフが現場で実施記録を作成するため、現場で簡単かつスピーディーに入力ができることが大前提となります。
その他にも以下のようなポイントをおさえているソフトは使いやすく長く愛用できる可能性があります。
・サービス責任者が管理しやすい機能と表示
・現場でスマホやタブレットで簡単に記録ができる
・サポート体制がしっかりしている
・特定事業所加算の要件を満たせる
では、上記のポイントを満たしているおすすめの介護ソフトを5つ厳選して紹介していきます。
SHUTTLE
SHUTTLEは、訪問介護事業所向けにつくられたクラウド型の介護ソフトです。
訪問履歴やケアスケジュール、利用者情報、予定表などをスマホで入力・管理できるため、サービス責任者、介護スタッフ共に業務を効率化できます。
また、介護スタッフがアプリを起動すると、はじめにサービス責任の伝達事項が表示されます。特定事業所加算の要件にある「事前の指示出し・報告」を自然にクリアできるようなしくみとなっていることから、スタッフ間のコミュニケーションやサービスの質の向上にも期待ができます。
【SHUTTLEの使いやすさポイント】
・スマホの画面が見やすく、わかりやすい
・スケジュール、ケア記録、勤務記録などを一元管理できる
・スケジュール、ケア記録、勤務記録などをすべて出力できる
Care-wing
Care-wingは、介護事業者の声を元に作られた介護記録に特化したクラウド型のソフトです。
一般的なアプリは、ログインの際にパスワードを入力しますが、Care-wingは、ICタグを読み込むだけで簡単にログインができます。
記録は、提供した介護サービスの項目にチェックを入れ、追記事項は音声入力が可能。
また、実績のデータを請求ソフトに連携ができたり、シフトの一括管理ができたり、とサービス責任者が使いやすい機能も充実しています。
【Care wingの使いやすさポイント】
・実績のデータを請求ソフトに連携ができる
・アプリのログインやサービスの完了報告はICにスマホをかざすだけでOK
・シフトの一括管理ができる
wiseman
wisemanは、訪問介護事業所向けに作られたクラウド型の介護ソフトです。
訪問介護の請求業務をはじめ、スタッフの訪問スケジュールの管理、利用者情報の管理、実施記録の管理、帳票作成まで、あらゆる業務をパソコン上で管理ができます。
また、すごろくHOMEという訪問介護サービス向けの記録システムと連携をすることで、現場のスタッフも、日々のスケジュール確認や利用者情報の確認、記録の入力、情報共有などをタブレット上で入力・確認が可能。
サポートサービスも手厚いため、はじめて介護ソフトを導入する事業所様でも安心して利用ができます。
【wisemanの使いやすさポイント】
・介護記録だけでなく、請求業務なども一括管理できる
・タブレットで簡単に実施記録の入力ができる
・導入から操作、トラブルまでしっかりとしたサポートを受けれられる
colibri
colibriは、訪問介護事業所向けに作られたクラウド型の介護ソフトです。
日々の介護スタッフの実施記録とサービス責任者の管理・調整するシフトや訪問介護計画書を一括管理できるため、業務の効率化やサービスの質の向上を図れます。
スタッフが実施記録を入力するアプリは、サービス責任者の指示の確認・シフトの確認・実施記録の入力など必要な機能が入っており、誰でも使いやすいシンプルなしくみとなっています。
また、サービス責任者が管理する訪問介護計画書のサービス内容がアプリに紐ついていることから、介護スタッフは一目で実施すべきサービスを確認することが可能です。
【colibriの使いやすさポイント】
・現場で使いやすいシンプルな機能と表示
・アプリで訪問介護計画書に基づいたサービス内容が表示される
・GPS機能でヘルパーさんを守れる
テレッサmobile
テレッサモバイルは、訪問介護事業所向けに作られた介護記録に特化したクラウド型のソフトです。
アプリは誰でも使いやすいLINEを用いており、実施記録の入力はチェック項目をタップして、音声入力で追記事項を入れるだけで完了できます。
また、シフトの作成・管理ができるプランでは、スケジュール確認をはじめ、サービス責任者からの伝達事項をLINE上でチェックできるので、特定事業所加算の要件も満たせます。
パソコン画面では、利用者情報の管理・スタッフの管理・ケアプランやシフトの管理・予定と実績の自動チェックなどができるため、サービス責任者の業務効率の向上にもつなげられます。
【テレッサモバイルの使いやすさポイント】
・LINEで実施記録の入力や報告ができる
・記録やシフトをいつでもPDFまたはCSVファイルで出力できる
・予定と実績を自動チェックしてくれる
サービス実施記録をアプリで報告出来る!
【公式】テレッサmobileのサイトは以下の画像をクリック!
まとめ
高齢化がすすむ中で、事業所の業務の効率アップは早急な課題の一つです。
特に、実施記録の記入やチェックなどにかかる時間と労力は、介護スタッフとサービス責任者の大きな負担にもなります。
このような問題を解消するのに介護ソフトは非常に有効です。
煩雑な事務作業を一つのソフトで管理ができるようになり、書類をファイリングして保管しておく必要もなくなります。
また、スタッフとの情報共有もリアルタイムで行うことができるため、業務の効率化に加えて、サービスの質の向上にもつながります。
ぜひ、事業所に合った使いやすいソフトをみつけて活用してみてください。
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