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介護業界の環境整備とは|実施のポイントやメリットを徹底解説

  • 「介護業界の環境整備をしたい」
  • 「介護業界で環境整備をするメリットは?」
  • 「介護業界で環境整備をするデメリットは?」
  • 「そもそも環境整備ってなに?」

今回は、以上のようなニーズや疑問に対して、介護業界における環境整備の重要性についても触れながら解説していきます。

本記事を読めば、介護業界での環境整備をする重要性がわかり、自分の事業所に必要な環境整備が見えてくるでしょう。

そもそも「環境整備」という言葉に聞き馴染みがない方も多いかもしれません。

ふんわりと理解はしているけれど、具体的にどういったことをするのかがわかりにくいですよね。

介護業界における環境整備とは、職場環境を整備することによって仕事の効率を上げたり、衛生的・安全に業務が進められるようにすることです。

散らかった事務所、デスク周りでは、効率よく仕事をすることはできませんし、気持ち的にも良い状態とは言えません。事業所や利用者の居室など、掃除が行き届いていない場合、感染症などの衛生面のリスクも生じます。その他、見た目をきれいに保つというだけではなく、効率を上げるためにシステムを導入するといったことも環境整備のひとつです。システムの導入によってデータの整備ができる、スタッフの働き方に余裕が生まれるなど、ICTの力も環境整備にはとても大きくなっています。

どのような仕事においてももちろんそうですが、職場環境の整備を行うことで、スタッフの働きやすさ、効率アップ、サービスの質の向上につながるというメリットがあります。

しかし、日々の業務のなかで意識的に環境整備を行うということは意外と難しい面もあります。どうすれば理想の環境を作ることができるのか、さらに見ていきましょう。

介護業界における環境整備の重要性とは?

介護業界においてなぜ環境整備が重要なのでしょうか?主な理由は、以下のとおりです。

  • スタッフの働きやすさに影響する
  • 利用者様へのサービスに質に影響する
  • 費用の削減にも関係している

このように環境整備は、働く人、サービスを受ける人、会社を経営する人など、さまざまな人に関わってくる大切な要素と言えます。表面的な見た目の改善だけではなく、突き詰めるとスタッフの心や経費といったところにまで影響が及ぶのです。掃除は毎日しているけれど、そこまでの「環境整備」ができているかと考えてみると、まだ足りないと感じる方も多いのではないでしょうか。

それでは、介護業界におけるメリットとデメリットについて考えていきましょう。

介護業界における環境整備のメリット5選

介護業界における環境整備のメリットは、以下の5つです。

  • 1.仕事の効率化
  • 2.利用者様のリスク軽減
  • 3.感染症の予防
  • 4.費用の削減
  • 5.働きやすい環境の実現

どれも介護サービスを提供する上で非常に重要なことなので、あらためて知っていただき、ぜひ自分の職場に活かしてみてください。

それぞれ詳しく解説していきます。

1.仕事の効率化

環境整備の基本は整理整頓です。使ったものは元の位置に戻すことや、主に仕事するデスクの上などを整えることで、仕事の効率化が期待できます。

整理整頓ができていないと物を探すのに時間がかかったり、乱雑な状態にストレスを感じ生産性が低下する可能性があります。書類の多い介護の現場。どうしても山のように書類がたまってしまうということもあるかもしれませんが、こうした書類の整理ができていないと、必要な書類を見落とす、失くす、予定を忘れるなど、大きなリスクを生じかねません。また、書類やデータを探すのに苦労するということも多々あるでしょう。
こうした仕事の非効率化は利用者様へのサービス低下につながり、事業所としての信頼性にも影響を及ぼすかもしれません。

介護業界における環境整備は、介護職の仕事の効率化のためにも、非常に重要です。

2.利用者様のリスク軽減

環境整備によって整理整頓ができていると、利用者様の転倒や異食行為といったトラブルの軽減につながります。なぜなら、物が散乱している状態は、導線が確保されにくく事故が起きやすいからです。また、認知症の方の場合、何気なく置いている物を誤って口に入れてしまう危険も考えられます。

ここで筆者が、介護施設で経験した異食事故を紹介します。

ヘルパーステーションのカウンターの上に置いてあった小さなネジがありました。それを認知症の利用者様が飲み込むという事故が発生しました。その時はすぐに病院へ行き、特に異常はなくそのまま様子観察となりましたが、もしこれが内臓を傷付ける物や他の利用者様の薬であった場合、命の危険もあるでしょう。

環境整備の基本は、余計なものは置きっぱなしにしない、使ったものは元の場所に戻すことが重要です。利用者様の命を守るためにも、環境整備を徹底していきましょう。

3.感染症の予防

環境整備は感染症予防においても重要です。そして感染症予防のためには、環境整備における整理整頓や清掃などさまざまな具体策を行なうことが必要です。

使った物は元の位置に戻し、余計な書類は削減することで環境整備が行き渡ります。それが清掃や消毒をしやすい状態を作り、衛生的な環境の実現につながります。そして、結果的に感染症の予防につながるというわけです。

環境整備は整理整頓以外にも、清掃や消毒などが必要で、それらを実践することで利用者様やスタッフの負担軽減を図れます。利用者様はもちろん、自分たちスタッフの安全のためにも、環境整備による感染症の予防を意識していきましょう。

4.費用の削減

介護業界の環境整備の具体策として近年増加しているのが、システムを利用した「ペーパーレス化」です。不要な書類は削減し、電子化することで、印刷にかかる費用、書類の保管場所も不要になります。

また、ペーパーレス化により事務作業負担を軽減し、仕事の効率化を図ることで、スタッフの残業を減らすことにもつながります。残業が減るということは、残業代を削減できるだけでなく、光熱費の節約など広範囲に効果が出るでしょう。

物品の購入費用や人件費、余計な光熱費の削減など、環境整備によって介護事業所の支出を減らすことで、少しでも利益率を上げることは、長く事業所を運営する上で非常に大切です。

5.働きやすい環境の実現

環境整備は整理整頓に始まり、利用者様の安全や費用の削減など、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

余計な仕事が減り利用者様に質の高い介護サービスが提供できるようになれば、ストレスの軽減ややりがいの向上につながり、スタッフの働きやすさに大きく影響してくるでしょう。

介護業界における環境整備や、利用者とスタッフ双方のためにも、非常に重要であることをあらためて知っておいてください。

本コラムを読み、環境整備が介護において大変重要なテーマであることを、今一度考えるきっかけになればと思います。

ここまで介護業界における環境整備の大切さやメリットをみてきました。

整理整頓や清掃などは日々の心がけや声掛け、ルーティン化によってある程度取り入れやすいと思いますが、業務効率を上げ、スタッフの満足度や生産性向上をはかるための施策として近年注目されているITツールの導入に関しては、全体の半数程度がまだ実施できていない状態です。

特に、介護施設に比べ、訪問介護事業所では導入率が低く、業務効率は上げたいと感じていても導入のハードルを高く感じているということがわかります。

ITツールの導入によってどのように環境を変化させることができるのか、介護記録の電子化を例に見てみましょう。

  • 介護記録の電子化により記録用紙が不要となり紙の保管場所が不要になる
  • 介護記録がデータとして保管できるようになり、整理や検索が容易になる
  • スタッフが直行直帰できるようになる(介護記録用紙の提出の手間が削減される)
  • 介護記録の提出がリアルタイムになり、チェック時間が平均化される

このように、介護記録を電子化するだけでも環境整備の面でたくさんのメリットがあります。

ITツール導入による環境整備の難しさ3選

介護業界でITツールを導入することでの環境整備に大きなメリットがありますが、導入ハードルを感じている事業所にとってはどの点が特に難しいのか、紐解いていきます。

  • ツールの導入に費用がかかる
  • 慣れるまで時間がかかる
  • セキュリティ面のリスクがある

では、それぞれの詳しい内容を解説していきます。

1.ツールの導入に費用がかかる

導入ハードルの1つ目は、ツールを導入する場合に費用がかかることです。本記事の最後でも紹介している「テレッサモバイル」も、月額利用料がかかります。

しかし、仕事の効率化による残業の削減や、ペーパーレス化による物品費用の削減など、長期的にかかる費用を考えると、環境整備に役立つ便利なツールを導入するほうが、結果的にコストが抑えられます。

業務効率を上げることでさらなる利用者の獲得につなげられたり、スタッフひとりひとりの生産性が上がるという面もあります。

環境整備に必要なITツールは、一時的に費用はかかるものの、長期的に見ると時間やコストの削減効果が大きいと言えるでしょう。

2.慣れるまで時間がかかる

環境整備をする場合は、これまでしてきた作業や使っていたものが変化するため、どうしても始めは違和感を感じるでしょう。環境整備に限らず、何か新しいことをするときは慣れるまでに時間がかかります。

特に高齢ヘルパーさんも多い訪問介護事業所ではITツールというだけで反対の声があったり、全員が使えるのか不安という気持ちもあるでしょう。

強制的に実施してしまうと、反発や離職を生じかねません。どうしてそのツールを導入しようと思うのかをきちんと説明したうえで、できるだけ負担が少なく、サポート体制が充実しているツールを選ぶのがおすすめです。

実際に使ってみると使いづらさがあり、結果的に解約をするということも多々あります。スタッフ全員が事前に操作してみて、納得のうえで導入するようにしましょう。

3.セキュリティ面のリスクがある

環境整備の中でも、とくにペーパーレス化を図る上では個人情報の取り扱いに注意が必要です。しかし、これまでも書類の紛失などのリスクは同様にあったはずです。紙からITツールに変わることで、セキュリティ管理の方法を変える・見直す必要はありますが、きちんと管理をすれば、ITツールだからといって過剰になる必要はありません。

導入するツールのセキュリティ情報の確認、スタッフの教育を徹底し、安全・快適に活用していきましょう。

介護現場の環境整備にはテレッサモバイルがおすすめ!

今回は、介護現場における環境整備について解説してきました。多くの介護の現場では、ペーパーレス化が遅れており、それらが環境整備を妨げている要因にもなっています。そのため、より環境整備を促進するには、書類の削減と時間の効率化が不可欠と言えます。そこで役に立つのが「テレッサモバイル」です。

テレッサモバイルを使うことで、介護記録の用紙が不要になり、訪問介護の際は時間の効率化だけでなく手荷物が減り、直行直帰できるというメリットもあります。これらはスタッフの「環境整備」の面で大きなポイントです。

テレッサモバイルはLINEを活用したアプリなので、高齢ヘルパーさんでも使いやすく、すぐに操作に慣れたという声も多くいただいています。また、ZOOMや電話、LINEとサポートも充実、いきなり介護記録の電子かに不安がある場合は無料で専用の介護記録用紙を送ってもらえるので、どうしてもITツールは難しいと感じるスタッフがいても、紙と併用して利用することができます。(※冊数制限あり)

介護記録の電子化は特定事業所加算の要件クリアにも役立ちます。1年後、5年後を見据えて、この機会に介護事業所の環境整備を徹底して進めてみてはいかがでしょうか。

まずはお気軽に資料をご請求くださいね!

テレッサモバイルを導入した事業所の声はこちら

訪問介護で「できること」「できないこと」が大きなイラストと事例でわかりやすく解説されています。
「身体介護」「生活援助」など、介助別に全90の事例をQ&Aで解説。

できるだけ難しい言葉を使わず、わかりやすく解説しているので、訪問介護の仕事を始めたばかりの方、新人のサービス提供責任者、さらには訪問介護の利用者や家族まで、参考になる1冊です。

Author Profile

津島武志
介護業界16年目の現役介護職。介護リーダーや管理職の経験もあり、現在は地方法人のグループホームに勤務。現在は介護職以外に、介護士の転職メディア「介護士の転職コンパス」の運営や、複数のメディア(介護に限らず)でWebライターとして活動中。主な保有資格は、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など。